[3・4月号][特集] 大相撲 朝乃山

好スタートの初場所
三役昇進へ一歩一歩

2018年、大相撲初場所。
連日、満員札止めの大盛況が続いた国技館は、
けがから復活の栃ノ心の平幕優勝に沸いた。
年男、朝乃山は初日からの怒涛の6連勝もあり、
9勝6敗で2場所ぶりの勝ち越しを果たし、
1年間の新たな戦いに向けて好発進を切った。
今年の大きな目標に掲げるのは「三役昇進」。
「目標に向け、1つでも番付を上げていくだけ」。
この言葉通り、初場所での好取組を弾みに、
三役昇進へ、着実に一歩一歩進んでいく。

初場所での朝乃山のハイライトは、14日目にやってきた。11日目に蒼国来(東前頭12枚目・荒汐部屋)から7勝目を挙げながら、12、13日目と続けて給金相撲に敗れて7勝6敗で迎えた。勝てば2場所ぶりの勝ち越し、負ければ7勝7敗で翌日の千秋楽に臨まなければいけなくなる状況だった。
相手は、モンゴル出身の千代翔馬(東前頭7枚目・九重部屋)。初顔合わせながら、昨年11月の九州場所前には出稽古を受け、取り口は分かっていた。「スピードがあって自由にさせると荒い相撲を取るから、早く捕まえたい」と警戒して土俵に上がった。互いにゆったりとした仕切りから先に拳をつけ、千代翔馬の鋭い立ち合いを受け止めると、得意の右差しで深くまわしをつかんだ。