2016年8月17日。リオデジャネイロ五輪レスリング女子48㎏級決勝。 残り15秒の逆転劇。金メダルをつかんだ登坂絵莉のまぶしい笑顔。 最後まであきらめない勝利への執念に日本中が胸を熱くした。 あの日から8カ月――。五輪前から痛めていた左足を手術。 レスリングができず、今はトレーニングに打ち込む。 期待とのギャップに悩むが、「絶対に復活する」と。 登坂の「五輪物語第2章」が幕を開けた。 今川克代・文 鳥飼祥恵・写真