満員札止めの盛況が続いた3月の大相撲春場所(大阪)。 県出身者として20年ぶりの関取となった新十両・朝乃山は、 新たな舞台でも得意の右四つ相撲で2桁勝利の快進撃を見せた。 ともえ戦による決定戦で敗れ、新十両初優勝の快挙は逃したが、 次代を担うスター候補の出現に相撲界は大いに盛り上がった。 関取として、踏み出した確かな第一歩――。 新入幕、三役昇進、そして、横綱昇進へとつなげていきたい。 石川雅浩・文